ビオスリーの使用事例 養牛編

 

子牛

子牛における生後まもなくの下痢や代用乳への切り替え、離乳時期の下痢は子牛に関わるみなさまにとっては大きな悩みの一つではないでしょうか。子牛の時期の下痢はその後の発育に影響を及ぼし、大きな損失を生み出すリスクがあることは既にみなさまご存知かと思います。子牛の時期からプロバイオティクスを給与することにより、腸内細菌を整えることはその後の育成に大きな影響を及ぼすと考えられます。
交雑種雄子牛を用い、三種活性生菌剤である動物用ビオスリー を10g/日/頭、45日間代用乳に混合し連続投与を行いました。結果、健康な子牛において、45日目の増体率は投与群で62.6%であったのに対し、非投与群では44.8%となり、ビオスリー投与群で体重の増加が見られました。また、導入初期に泥状便が認められた子牛についても同様に試験を実施したところ、生菌剤を連続投与した子牛の増体率は44.9%であったのに対して、非投与子牛の増体率は30.5%となっていました。
これらの結果から生菌剤の連続投与は、健康子牛と下痢子牛のいずれに対しても増体が見込まれること、また、生菌剤を投与した下痢子牛の増体率 (44.9%)と非投与健康子牛の増体率 (44,8%)は同程度であったことから、特に子牛の下痢で懸念される発育の遅延などを抑えることできる可能性が考えられます。(矢田谷健、臨床獣医、9、13-18、2010)

肥育牛

肥育牛においては、採食量を維持し、増体につなげることが重要かと思います。プロバイオティクスを給与することにより飼料効率を改善し、増体および枝肉重量や肉質の向上が見られた事例についてご紹介します。
黒毛和種肥育牛において、導入時から生菌入り混合飼料 ビオスリーエースを30g/日/頭、90日間給与しました。結果、ビオスリーエース給与群で出荷体重が大きく、DGにおいては非給与群と有意な差が認められました。(社内データ)

同様に黒毛和種の導入~肥育前期にかけて生菌入り混合飼料 ビオスリーエースを20g/日/頭、TMR飼料にトップドレスで給与、その後、肥育後期~出荷にかけて配合飼料1㎏ あたりにビオスリーエース5gを混合給与(およそビオスリーエース 50g/日/頭)した際の生産成績についても、枝肉重量やロース芯面積において、ビオスリーエース給与群で良好な結果が得られました。(社内データ)

搾乳牛

搾乳牛においては生産性の観点から、飼料効率や乳量、乳質の向上に関わる事例がありますのでそちらをご紹介します。
生菌入り混合飼料 ビオスリーエースを試験区Ⅰには、分娩から30g/日/頭 56日間給与し、試験区Ⅱには、同期間で50g/日/頭 給与しました。ビオスリーエースを給与していない対照区と比較すると、平均飼料効率、平均乳量ともに試験区Ⅰ、試験区Ⅱにおいて有意に良い結果となりました。したがって、ビオスリーエースの給与により、飼料効率、乳量が向上しました。また、試験区Ⅰと試験区Ⅱを比較すると、平均乳量においては試験区Ⅱの方が有意に多くなりました。したがって、ビオスリーエースを30g給与するよりも、50g給与することでより乳量が多くなる結果となりました。(社内データ)

また、ビオスリーエースをTMRに混合し、50g/頭/日給与した際の体細胞数(リニアスコア)を調べた事例では、ビオスリーエースを給与した期間中において体細胞数(リニアスコア)の低下が見られました。ビオスリーエースを給与することにより腸内環境が健康に維持されることで、牛そのものの健康や免疫の健康維持につながった結果と考えられます。(社内データ)


トップに戻る