東亜のプロバイオティクスABOUT TOA PROBIOTICS

人と動物の健康を腸から支える、
東亜のプロバイオティクス。

腸は、動物の進化の過程で最初に作られた臓器です。
消化・吸収だけでなく免疫機能、ホルモン分泌など、多様な働きを持つ腸は、
健康の要であり、およそ100兆個もの菌が種類ごとにまとまって生息しています。
その様子から「腸内フローラ」と呼ばれ、そのバランスを保つことが
健康状態の保持につながると言われています。

東亜薬品工業は、酪酸菌、乳酸菌、糖化菌などのプロバイオティクスの
研究を通じて、人や動物の腸の健康を追求してきました。
抗菌薬の不適切な使用による薬剤耐性菌の出現が問題視されるなか、
プロバイオティクスへの期待は、ますます高まっています。

動物の身体に負担をかけることなく、腸内フローラのバランスを調整。
病原細菌の増殖を抑制したりストレスを軽減することで動物の健康が保たれ、
畜水産物の品質が良くなり、生産者の収益向上や食の安全・安心につながります。
東亜薬品工業は、これからもプロバイオティクスの可能性を追求し、
高品質な畜水産物づくりに貢献していきます。

代表者コメント

東亜薬品工業株式会社
代表取締役社長 増田智英

私たちが豊かな生活を営むために、豊かな食生活は切っても切り離せないものです。食生活を支える生産者の皆様が、安全で高品質な畜水産物をつくり上げるなかで「東亜のプロバイオティクス」は、その畜水産動物の健康な腸を維持し続けるために必要不可欠であると考えています。

私たち東亜薬品工業は、70有余年にわたり「東亜のプロバイオティクス」を通して「人と動物の健康」を追求し、取り組んでまいりました。
その間には様々な時代の変動もあり、創業当初にはあまり知られていなかったプロバイオティクスが徐々に世界的に評価され、健康に欠かせない要素の一つに数えられるまでになりました。
私たちのこれまでの歩みは、多くの皆様方のご理解とご支援の賜物であると心から感謝しております。

畜水産関連従事者の皆様のご支援とご期待に応えるべく、私たち東亜薬品工業は一丸となって、更に貢献できるよう努めてまいる所存です。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

東亜薬品工業株式会社
代表取締役社長 増田智英

ビオスリーについて

ビオスリーの誕生

発売当時の生活生菌製剤「ビオスリー」

創業者である増田盈(ますだみつる)の「腸を健康にする製品を作り、世の中の人たちに健康という幸せを届けたい」という思いと研究の成果が実り、昭和38年(1963年)5月にヒト用の医薬品「ビオスリー」が発売されました。
研究過程においては、腸内で有益に作用する菌を確実に腸まで届け、高い整腸効果を期待するためには、単一の菌種ではなく、複数の菌を組み合わせることが重要と考えました。
そして、糖化菌が乳酸菌を、乳酸菌が酪酸菌の増殖を助けることを確認し、乳酸菌、酪酸菌、糖化菌の3つの生菌を配合した「ビオスリー」が誕生します。

今でこそプロバイオティクスといえば広く知られていますが、当時はまったく知られていない時代でした。
活性生菌製剤「ビオスリー」の医薬品承認を得るにあたり、当局への説明はたいへん苦労したそうです。

動物用ビオスリーの誕生

家畜の腸内細菌叢については、動物種ごとの消化管構造や生理機能、飼料組成の違いなどからヒトの腸内細菌叢の構成とは大きく異なるとされています。
しかしながら、現在のプロバイオティクス製品群では特定の動物種から分離された菌株を異種間の動物にも投与する目的で開発された製品も多く、鶏消化管内容物から分離された菌株がヒトの健康食品に応用される例などもあります。

1963年にはすでに医療用医薬品である活性生菌製剤「ビオスリー」がヒトに臨床応用され、下痢、便秘などの消化管症状の改善を目的に使用されていました。
そこで、数施設の農場において家畜への投与を試験的に行ってみたところ、ビオスリーは牛、豚の消化管症状に対する有効性も確認されたことから同種菌株を用いて改良を重ね、動物用医薬品「動物用ビオスリー」が開発されました。
家畜用のビオスリーを開発する上では、菌株の有効性に加え、家畜での嗜好性についても検討を加え製剤化しています。

「動物用ビオスリー」は1967年に発売を開始し、以来、主に産業動物(牛、豚、鶏、その他)分野において55年余りにわたり使用されている動物用医薬品であり、効能効果は「単純性下痢の治療および予防」、対象動物としては牛・豚・馬・鶏・犬・猫に適応を有しています。

出典:プロバイオティクスとバイオジェニクス-科学的根拠と今後の開発展望- NTS(東京) 瀬尾元一郎,田杭浩 より(一部抜粋、一部改)

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館林事業所の製造・
品質管理体制について

館林事業所

館林事業所は、敷地面積1万坪(約30,500㎡)を有し、1968年(昭和43年)に竣工し操業を開始しました。
生菌の培養製造エリア、人体薬固形製剤製造エリア、動物用医薬品、混合飼料製造エリアよりなり、GMP基準に対応した製造管理・品質管理体制のもと、原薬の製造及び人体用医薬品、産業動物用医薬品・混合飼料など数多くの製品の製造を行っております。

培養工場

培養棟は2013年に竣工致しました。
培養工程から集菌工程、乾燥工程までを一貫ライン化されており、最新鋭設備や製造環境基準を持つハイレベルの培養工場です。
原薬GMPと云う厳しい製造基準に則り、各作業室は目的に応じた清浄度管理、室圧管理、など厳しく徹底された管理が行われております。
また、培養工程から原末化までをインライン化することによる雑菌の混入防止、及び 交差汚染防止を徹底することにより高品質の原薬製造を行っております。

動物薬医薬品・動物用混合飼料 製造工場

動物用医薬品、混合飼料製造工場では、混合工程から充填工程間の粉体供給装置は空気輸送を採用しております。
本装置の供給ホースは製品毎に専用化しており、他の製品の混入防止を徹底することで工程品質の向上に努めております。
製品別製造ラインは、20kgクラフト充填・包装ライン、1kg充填・包装ライン、100g専用充填・包装ライン、並びに1g・10g・30g小分け充填・包装ラインなど目的に応じた機械設備を設置しております。

動物用製品倉庫

館林事業所内に2021年10月動物薬及び飼料製品用の倉庫として竣工し稼働を開始しました。
移動式ラックを採用し、製品と原料・資材を効率的に区分し保管しています。
この倉庫は、温度管理及び、防虫・防鼠管理を徹底し、日々、お客様へ迅速に製品をお届けしております。

品質管理について

当社では、「人為的誤りを減らす」、「品質低下を防ぐ」、「品質を保証するシステムを作る」という考えを基本とし、原材料の入荷から製品の出荷に至るまで、徹底した品質管理を実施しております。
益生菌(善玉菌)を使用した当社のプロバイオティクス製品については、生菌数試験を徹底し、品質の確保に努めております。
また、試験検査においては、使用機器や器具の点検から試験検査結果の評価まで、全般にわたり、マニュアル化するとともに継続的な見直しを行うことで、管理精度の向上に努めております。
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